育毛に関するあれこれ日記

育毛に関する有益な話

認知症の段階

アルツハイマー認知症では、初期、中期、末期と症状が少しずつ深化していき、平均して8-9年、短い人では5-6年で、寝たきりの全介護状態にまで至ります。

ひどい忘れ物などが出始め、自発的な活動が少なくなるのが初期ですが、この段階ではまだ、家庭での介護が成り立つケースがほとんどです。

その後、中期になると家庭生活をひとりで送るのが難しくなり、火の不始末でヒヤリとしたりするケースが増えます。知的能力は小学生低学年くらいまで後退します。

そしていよいよ末期になると、3-5歳くらいの幼児程度にまで知的能力が後退し、家族の顔を忘れてしまったり、いまがいつかわからなくなったりして、徘徊や異常行動も出始めます。 身体機能も落ちてきて最後は寝たきりになりますから、3分の2くらいの家庭では家での介護をあきらめ、施設にお願いするということになります。

そして最終的には、発症から長くても十数年でお亡くなりになるというのが一般的な発症後の経過です。

ちなみに、脳血管性認知症の場合は、新たな脳血管障害の発症に伴って段階的に症状が進みますが、アルツハイマー病との混合型になって、アルツハイマー認知症と同じ経過をたどるようになることも少なくありません。

また、レビー小体型認知症の場合は、アルツハイマー型と同じような経過をずっと速いペースでたどっていきますが、パーキンソン病と同じような身体機能の傷害が早い段階から現れることと、初期から幻視・幻覚が出現するのが特徴です。

いずれの認知症の場合の場合でも、いったん発症してしまうと現在の医学では元の正常老化の過程に戻ることはできず、進行を遅らせることしかできません。